庭を整える人たち
2026/10/14
年に一度、秋になると、実家の庭の手入れを植木屋さんにお願いしています。
今年は10月4日と5日の二日間。暑さも和らぎ、お天気にも恵まれました。
朝7時前には職人さんたちの車が到着。準備を始める姿を見て、その早さに思わず驚きました。
市のシルバー人材センターに登録されているベテランの皆さん。毎年お馴染みの親方を中心に、今年は総勢5名です。
「おはようございます! よろしくお願いいたします」
私が挨拶すると、皆さんから元気な声が返ってきます。
中でもひときわ大きな声で応えてくださったのは、健康的に日焼けした笑顔の親方。人懐っこい笑顔で言葉を交わしてくださり、朝から嬉しい気分にさせてくれます。
作業が始まると、職人さんたちはそれぞれの持ち場で、手際よく樹々を剪定していきます。
無駄な話し声はなく、黙々と仕事に向き合う姿が印象的です。次々と枝が整えられ、庭の景色が少しずつ変わってきます。
休憩は午前中、正午、午後の3回。その風景も、時代とともに変わりました。
昔は大きな急須とポット、お湯呑み茶碗をセットして、お茶菓子を召し上がっていただきました。ござを敷いて腰を下ろしていた休憩も、今ではペットボトルのお茶と、それぞれの折り畳み椅子が定番です。
休憩時間には、親方を中心に談笑する声が聞こえてきます。
ゆったりとしたディレクターチェアに座る親方を囲むように、4人が腰掛けています。その様子から、親方への信頼と、皆さんの仲のよさが伝わってきます。
互いを信頼し、それぞれの役割を果たしながら働く。そんな関係が、とても素敵に感じられました。
夕方4時半頃まで続いた一日目の作業。そして翌朝も、早朝から剪定作業が始まりました。
暑い夏の影響でしょうか、今年は樹々の成長も早かったようです。剪定した枝葉の処理袋は昨年よりも高く積み上がり、運搬トラック2台分にもなりました。
作業を全て終え、皆さんがそれぞれの車に乗り込みます。
「ありがとうございました。お気をつけて!」と、手を振ってお見送りしました。
相当お疲れになったことでしょう。それでも、皆さんはこちらに向かって笑顔で帰っていかれました。
どうぞお身体を大切に、
また来年もお元気でお会いできますように。
きれいに剪定された樹々も、きっとさっぱりとして喜んでいることでしょう。
そして、すっきりと整った庭を眺めていると、不思議なことに、私の心まできれいに整えていただいたような気がしました。
職人さんたちの仕事ぶりや、元気な挨拶、気持ちのよい笑顔、そして互いを信頼し合う姿。
人の魅力は、日々の仕事への向き合い方や、何気ない言葉、周囲の人への接し方に表れるものなのかもしれません。
きれいになった庭とともに、温かな気持ちをいただいた二日間でした。
職人の皆さん、本当にありがとうございました。